チラムネ 炎上、万策尽きる 2
しばらく更新できてない間に、6日に公開した記事「チラムネ 炎上、万策尽きる」が、少しバズりました。折角注目を浴びているので、今更ですが私の思った「チラムネ」の感想をもう少し詳しく書いてみたいと思います。
まず、最初のイメージは、絵の綺麗な作品だという事ですね。これに関しては否定する人はあまりいないのじゃないでしょうか。キャラデ可愛いし作画も良いです。本屋には綺麗なイラストの単行本が平積みになっています。アニメのオープニングも工夫されてます。絵だけなら間違いなくAランクの作品でしょう。
さて。話題の主人公ですが、このキャラのキャラ立てが良く分からないのですね。第一感はウザいキャラです。上から目線だしポエミーだし。で、悪口SNSで流されたり、不良に嫌われている。・・・・・・ところが、男の友人が一杯いて、多数の彼女級のヒロインと親しく会話しており、人望があります。・・・・・・あれ?どっち?
つまるところ、どんなキャラが分からないムカつく奴なのに人望があるのですよ。ここで言葉の順番を間違ってはいけません。人望があるからムカつく(私たちが)のではなく、ムカつく(これも話の中の他キャラがではなく、見てる私たちがムカつく)のに、人望があるのですよ。
なんでやねん。
ここが、「チラムネ」が嫌われて炎上する根源だと思うのですがね。要するに良く分からんムカつく主人公なのに、主人公は賞賛されるのが当然であり、否定するのはヤンキー的なクズだけですよーと主張するチラムネ世界そのものに違和感があるのですよね。どこぞのサイトで宗教みたいと書いている人がいましたが、それですね。北朝鮮のように金正恩さま万歳みたいな世界、立憲民主のようにとにかく自分が正しい、みたいな世界なのです。普通の感性してたら異常だと思いますよね。
次に、1~4話のメインテーマです。いじめられっ子が家に引きこもってるのは一般的な話です。主人公がガラスたたき割るシーンは、異常ですが不登校生徒の対応なんてそうそう正解は無いので、物語だということで良いとしましょう。ところが、その後のいじめられっ子の言葉と行動がいろいろ理解不能なのですね。主人公がガラスを割ろうがポエムをかまそうが構いませんが、相手はこんなリアクションはしませんよねえ。前に「友崎くんの真似した失敗作」と書きましたが、ここなんですよね、そう考えた最大のポイントは。陰キャが陽キャ目指す物語は好みの問題なので別に有りだと思いますが、コレは無いよなあ。しかも、なんか良くわからんのに結局主人公が凄い扱いになっているし。あ、なろう系だと言ってる感想サイトもありましたが、それに同意しますね。
てなわけで。チラムネの嫌われる理由は、主人公がウザいキャラだからでは無く、主人公を一方的に賞賛する世界観、に多くの人が違和感を感じるからでは無いかなあと思うのです。この「違和感」が仕事をするので、このアニメは見てて楽しさもドキドキも無いのですよね。
まあ世界観・違和感云々は文章にしたときの後付けかもしれません。純粋に見てて楽しくない、ドキドキしない、というのが私のチラムネに対する評価です。
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